事業責任者と個別に話をするときに出来るだけ
細かいことは言わないでおこうと思ってもときに
細かいことまでアドバイスをしてしまうことがある。
そういうときに事業責任者(経営者)には2つの
パターンがあるように思う。
ひとつはそのアドバイスを額面どおりに受け止めて
きっちり次のときにそれを実行してくるタイプ。
もうひとつがそのアドバイスをサラっと忘れて(?)
まったく何事もなかったかのようにやってくるタイプ。
一見すると前者のほうが良い事業責任者のように
思えるけれど、こういうタイプは周りの意見に
振り回されてしまって自分が見えなくなってしまうことが多い。
逆に後者のほうが自分の信念に基づいて行動する分、
ひとつのことを突き詰めてやっていくときには良い場合もある。
一般には社内ベンチャーでやると前者のほうが多くなりがちで、
起業家の場合は後者のほうが多くなる傾向があるように思う。
本来は経営者という点で見るとそれぞれ両方の視点が必要
なんだけどね。
というわけで社内ベンチャーというか、ECナビやCAのように
新規事業がどんどん立ち上がってくるような組織において
事業責任者には、ぜひ好き勝手話す経営陣に対して
意識して鈍感力を持つようになってほしい。
鈍感力/渡辺 淳一
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ただ鈍感力を貫くにはそれ相応のリスクも
あることを忘れずに。。。
■今日の名言
「安定した新しいメディアを構築する秘訣は、
情熱・人材・忍耐力・見通し、そしてパラノイア
(偏執狂)になることだ。」
(AOL創業者 スティーブ・ケース)