1年ほど前から社員の成長のために自社以外での
多様な経験をさせようと関係会社への出向を進めてきました。
その結果、現在5名がCAやサイボウズドットネットなどに
出向しています。そして大きくなって戻ってきて欲しいなぁと。
キャリアチェンジを考える際、出向というと何だか
ネガティブにも聞こえがちですが、僕としてはこれは
海外留学とか武者修行のようなものだと考えています。
誰も知らない環境の中でもう一度結果を見せながら
一から信頼関係を築きながら今までとは
また違う仕事をするというのはすごいプレッシャー。
でもこのプレッシャーをはねのけて、新しい視点を
得ることが出来れば成長が加速する。
以前読んだことのある「海馬」という本の中に、
物理的に移動する(旅行とか)ことは脳の中の
海馬を刺激・発達させ,脳を活性化させるってことが
書いてあった。
- 海馬―脳は疲れない/池谷 裕二
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ちなみに海馬という部位は、新しいことに興味を持ったり、
新しい環境の情報を統合して判断したりということを
やる高度な部分らしい。
幕末の志士たちも土佐、長州、薩摩などから江戸に
向かって移動するなかでいろいろと刺激を受けていた
からこそ、あれだけの才能ある若者たちが
あれだけの短期間の間に出てきたのかもしれない。
出向がそういう刺激になればいいなぁと思って
送り出したのですが、先日そういう彼らが実際に
それぞれの出向先の会社でどんなことをやっているのか、
またそこでどのようなことを学んだかということを
社内向けにプレゼンしてもらう機会を作りました。
これは本人にとっても振り返る良い機会だったと思うし、
実際に出向した人だけじゃなく、そういった話を聞いた
社内のスタッフもいろいろと刺激を受けたみたい。
『ドロマミレ』の文化みたいなこういう普段触れないカルチャーに
触れたときに、今を振り返ることが出来る。
あとはこの刺激をアクションに移していくだけ。
僕もこの刺激を刺激で終わらせずにきちんと
次への行動に移していきたいと思う。