このブログでも紹介したことあるかもしれないけれど


とうとう、「ローマ人の物語」全15巻を完読しました!



昔はノウハウ系の本とかも読んでいたけれど

最近はもっぱらこういう歴史とか、自伝とか

そういうほうが多い。

エッセンスとして抽象化されたものよりも

リアルな現実の中から自分自身でその内容を

咀嚼し、抽象化していくほうが学べるものが

今の自分にとっては多いように思う。



ちなみにこの本を読み始めたのは確か3年くらい前。


ECナビの代表になった直後だった気がします。


雑誌か何かのコラムで経営者がお勧めする本の


中の1冊に含まれていたのがきっかけ。





もともと中学、高校では歴史って何で学ぶんだろうと


その意味がよく判らず、それでも試験に出るからと


学んできた。


それはひたすら覚えるだけの退屈な授業でした。


今思えば、歴史を点でしか覚えられなかったからで


線や面で考えられなかったからだと思う。





しかしこの本を読んで思ったのは、歴史って面白い。


キリスト教とイスラム教、オジエントとオリエントの概念、


パクスロマーナ、そしてヨーロッパという概念そのもの。


『今』を知るには『過去』を知る必要がある


ということを改めて感じました。





この塩野七生さんの「ローマ人の物語」は


事象の連続としての歴史ではなく、『』、特に


その時々の権力者に焦点を合わせて書かれており


非常にリアル。


初めて歴史を身近なものとして、今への連続の中で


読みとくことが出来た気がします。





歴史的に見て1000年続いた国はローマと


ベネツィアの2つだけ。


国を創り、成長させ、治めることと、


会社を創り、成長させ、治めることは


いろんな点で似ているということをこの本を


読んですごく納得しました。


そういう意味でもこの本(といっても全15巻ありますが)


から学んだことはたぶん今まで読んだほかの


どの本よりも多いし、僕に大きな影響を与えた本でもある。





あー、この読後感を誰かと共有したい。。。



ローマ人の物語〈15〉ローマ世界の終焉/塩野 七生
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