インターネットビジネスに携わってはや７年以上。
その中でもっとも印象的な出来事のひとつが
２年ほど前の２００４年７月にMyIDをECナビへと
リニューアルしたこと。
当初、社内でこれを実行しよとしたときには
幹部含めてほとんど全員から「なんでうまく
いっているものを変えるのか？そのリスクは
誰がとるのか？」と大反対。
結局、ひとりひとり話しながら社内を説得して
何とか取り組んだのだけれどそのときに学んだのが２つ。
１．反対する人の説得方法
２．一度にたくさんのことをやらない。シンプルイズベスト。
「１」についてはすでにどこかで書いた気もするので
ちょっと横において、「２」について書きたいと思う。
当初僕自身、かなりドラスティックなことを言って
いたため、そりゃさすがにねーよって思った人も多かった
んだと思う。
それでもみんなの話を聞いていると結局のところみんなが
心配しているのは、リニューアルによって売上が
下がるのでは？という点でした。
そこでリニューアルの際にテーマとして掲げたのが
いかに売上を減らさずにリニューアルを行うか。
傍から見るとすごいリニューアルのように見えたかも
しれませんが、金に関わる部分（マネタイズ）は極力
変更せずにあくまでも変更するのはユーザーの
トラフィック部分であり、今までの広告面のトラフィックは
維持しながら、新しいページへ新しいトラフィックを
どうやって誘導し、そこをアドオンでマネタイズしていくかを
考えながら移行することになりました。
結果としてみんなの協力もあって無事移行が出来て
売上も落ち込むことなく、移行が出来たわけですが
やはり今から思い返してもあれがうまくいったのは
シンプルさを追求したからだと思う。
複雑なことをいかにシンプルに行うか。
いろいろ悩ましいときにはちょっと現状を
俯瞰してみると森が見えるようになる。
『街角の商店を営むように経営せよ』（ジャック・ウェルチ）
- スチュアート クレイナー, 金 利光, Stuart Crainer
- ウェルチ勝者の哲学―創造的に破壊せよ