ここ数年、毎年、今年こそは「動画元年」だと

広告業界の人が言うのを聞きながら、まだ早い、と思って

いましたが、そろそろ本格的な「動画元年」と言っても

良い年に入ってきたように思います。





サイバーエージェント社のリリースにもあるように

2015年の500億円という市場規模が

5年後の2020年には2000億円を超える市場規模になると

いう予想が出ており、特にスマホ市場において

動画広告市場が動き始めていることを実感しています。




https://www.cyberagent.co.jp/news/press/detail/id=11208&season=2015&category=ad より




当社としても動画・リッチメディア広告領域への取り組みを

強化するため、昨年、ゴールドスポットメディア社へ

昨年25%の出資をさせていただきました。






ゴールドスポットメディア社は、もともとUS資本の会社で

あったのですが、本国の事業撤退に伴い、

日本の経営陣がMBOした会社で、

日本のリッチメディア広告及び動画広告を知り尽くした

メンバーが集まっているアドテク企業です。






先日、このゴールドスポットメディア社の株式を追加取得し、

完全子会社化するというリリースを発表しました。

http://www.goldspotmedia.co.jp/2016/03/10/%E5%AD%90%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E5%8C%96/
http://voyagegroup.com/news/press/2016/627/




これにより動画・リッチメディア広告分野での両社の連携を

さらに強化し、VOYAGE GROUP全体での事業開発を

スピードアップさせていきたいと思います。





なお、ゴールドスポット社は完全子会社とはなりますが、

引き続き現経営陣を中心に、オフィスも別のまま、

独立した組織として運営を行っていきます。

三谷さん、望月さん、引き続きよろしくお願いします!
先日、トヨタ系の会社で働いている妹が会社の人を連れて

会社を訪ねてきたので、ajitoやら会議室や、執務エリアを

案内して回りました。







社内にajitoのようなBarがあったり、会議室のクリエイティブだったり、

社内の雰囲気があまりにも違うことに驚かれながら、

ちょっと誇らしい気持ちになっていたのですが、

執務エリアに入ってすぐのところにある共用の傘置き場には

それぞれの置き傘が乱雑に置かれている状態を見て、

「あー、これは絶対に自社ではありえない。片付けたくなっちゃう。

うちは5Sだからねー。」と言われました。






5Sとは、トヨタグループ(?)内で浸透している

「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字を

とったもので、職場環境を維持・向上するためのスローガンですが、

これがいかに組織内にキーワードとして浸透しているか、

またそれが実際に行動レベルにまで落とし込まれているかが

判った瞬間でした。





ただ言われたほうとしては、正直恥ずかしくもあったので

これは直さなきゃと思いながらも誰かに整理を指示したり、

自分が率先して整理もせず、何日か経っていたのですが、

昨日ふと見たらきれいに整理されていました。

どうやら、サポーターズの1年目のピロが見かねて

自発的に整理してくれたみたい。



ピロ、ありがとう!
映画「ミッションインポッシブル」でトムクルーズが

画面上を縦横無尽に大活躍するのを観たり、

司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んで、幕末時代に

想いを馳せるのは楽しい。






でも、どこまで主人公に自己投影したところで、

それは自分の人生じゃない。

リアルな人生がダイレクトに変わるわけではない。







僕がこれに気づいたのは、19歳で学生結婚した時。

自分の人生においては自分が主役であり、

自分が監督として「自分の人生」を

どういう物語にしたいかを考え行動していかないと

主役不在の人生、自分ではない他の誰かの人生に

なってしまうんじゃないか、と。







他人の人生を観て楽しむほうがいいか?

自分の人生を本気で楽しむほうがいいか?






まだまだB級映画クラスなので、

もっとアクセル踏んでいかないとなー。
今日は朝から、東大の福武ホールにて

ICCスタートアップカンファレンスに参加し、

じげん平尾さん、ソラコム玉川さん、FiNC溝口さん、

メルカリ小泉さんと「20代にチャレンジすることで

人生は大きく変わる!」というパネルに参加してきました。






東大の学生を中心に100名ほどの学生に対して、

たぶん30名以上のスタッフと様々な経営者や著名人の方が

入れ替わりでいろんな話をしたのだけれど、

こういった機会を学生に向けて提供している

小林さんやスタッフの方がいるからこそ、日本においても

スタートアップのエコシステムが形成されてきているんだと

思います。本当に素晴らしい。





さて、学生に向けて話をする中で、「体力が大事だよ」て

話をしたのですが、まぁ、それはそれで大事なのですが、

ひとつ言い忘れたことがあったので、こちらで書いておきます。





それは水は高いところから低いところに流れていくように

強い意思を持っていないと、様々な意思決定ポイントにおいて

無意識のうちに楽なミチを選んでしまう、ということ。





若いときは選択する機会も多いし、選択肢もたくさんある。

でも人生を重ねていくとどんどん選択する機会が減っていくし、

選択肢そのものも減っていく。

これは、若い時には気づかなかったけれど、

43歳を迎えてようやくリアリティをもって感じられるようになってきた。





選択肢する機会や選択肢を多く持つためにはどうするか?

これは1つしかない。

それは「迷ったら苦しいミチを選ぶこと」。

これを徹底するのは大変だけれど、ぜひ心のどこかに

とどめておいてもらえればなと思います!





そして「苦しいミチ」に興味がある人は、

ぜひVOYAGE GROUPの新卒採用の選考へどうぞ!

https://voyagegroup.com/recruit_fresh/2017/

新卒社員に誘われて飲みに行ってきました。

組織が大きくなると、飲みに誘われにくくなる中で

こういう誘いはうれしいものです(*^_^*)





さて、その飲みの中で、

「今まで当たり前のように目標を達成してきたけれど、

今Qは予算が高くて達成出来そうにないのがとても

プレッシャーなんです。宇佐美さんはそういうときに

どうそれを乗り越えてきたんですか?」という質問がありました。




そこで話したことをメモ代わりにここにも書いておきます。




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目標は達成して当たり前と思うことももちろん場合によっては

必要だし、同期が達成している中で焦る気持ちは分るけれど、

他の人と比較してどうこう考えるより、自分の中の基準と

照らし合わせて考えることが大事なんだと思う。





そしてもし仮に達成が本当に難しい状況なのであれば、

それを素直に認めて、そのうえで、それでもそれが出来たら

スゴイじゃん、って思えばいいんじゃないかなー。

出来なかったことをマイナスに考えるより、出来たことを

プラスに考えてみると気持ちが楽になるので。





実際、VOYAGE GROUPにおいても2010年くらいの頃に、提携先との

取引がなくなることで業績が悪化して赤字転落するかもという時があった。

最初は、赤字になったらどうしよう?ということで不安だったけれど、

よくよく考えてみると、赤字になったところで営利で▲5億円くらい。

その当時のキャッシュ残としては、赤字が5年続いても大丈夫な状況という

ことに気づいて、であれば「赤字になったらどうしよう?」という

考えではなく、「この状況から黒字化させて、再成長軌道にのせられたら

経営者としてスゴイ経験が出来る!」でした。

こう考えたらすごく気が楽になったよ、と。


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ちなみに、そのときにいくつか新しい事業への取り組みを

進めたのですが、そのうちのひとつが今の主力事業である

SSPの「fluct」でした。





適度なプレッシャーは良いけれど、過度なプレッシャーは

マイナスのほうが大きくなってしまうので、こんな考え方も

あるんだな、と思ってもらえれば。
既にリリースを出しているようにadingoが社名をfluctに変え、

それに合わせて5月にグループに入ったkauliもfluctへ吸収する

ことになりました。





kauliの高田さんもそれと合わせて先週末の時点で

円満にkauliを退任となるため、先日二人で送別会をしました。








日本で初めてSSPをリリースしたkauli。

VOYAGE GROUPのアドテクノロジー事業を先導してきたfluctにとっても

kauliはライバルでもあり、ともに市場を拡げてきた同志でもありました。






そんな高田さん達がVOYAGE GROUPに来てくれて、もちろん事業上の

シナジーは今後更に推進していくものではありますが、

それ以上に様々な議論を通じて同じSSPという事業をやっていても、

成り立ちが異なるとこんなに戦略も組織も違うのか、と気づきや

発見が多く、僕にとっても非常に大きな学びの機会にもなりました。





今では同じプラットフォームを作っていく仲間となり、とても

心強く思っています。

kauliとfluctの統合も順調に進んでいることもあり、高田さんとしても

このタイミングでの卒業となりましたが、高田さんがつくってくれた

kauliの良いところをしっかりと引継ぎながら、VOYAGE GROUPとして

更にアドテクノロジー事業を伸ばしていきたいと思います。




高田さん、本当にお疲れ様でした!
自分にとって辛辣な意見や痛烈な批判を

言われたときにどう対応するか。




それが組織内において信頼関係のある

上長からの率直なフィードバックであれば、

素直にそれを受け止められる人も多いと思う。

でもそれが部下からだったらどうだろう?




聞き流したり、無視したり、回りの環境や

他の人のせいにすることも出来るけれど、

成長し続けていく人というのは、

そういったいろんな意見を受け止めて、

それを学びに変えて自分の行動を変えて

いける人だと思う。




そんな話をしたので備忘録まで。
今日10/8は16回目の創業記念日でした。
1999年に創業して以来、あっという間の16年。

先日のグループ総会でも話したことだけれど、
特にこの10年間は本当にいろいろとあった10年でした。

事業部制を導入したり、ハリケーン(社内用語)に遭遇したり、
CAからMBOしたり、そしてマザーズ上場と、
だいたい2-3年ごとに大きな環境変化がありました。

でもそういった環境変化を乗り越えるたびに、
組織としても、事業としても、強く、しなやかになってきました。

そしてそれが出来たのは、苦しくても一緒に悩み、
喜んでくれる『仲間』が回りにたくさんいたから。
本当に感謝しています。

振り返ってみるとこの10年は、まさに『仲間づくり』に
取り組んできた10年でした。

ではこれからの10年はどういう10年にするか、ですが、
これからの10年はCREEDにもあるように
『仲間と事を成す』を本気で実践していきたい。




新しい仲間が続々と増えている中で、
今後は特に『事を成す』に重点を置いていきたいと思います。

引き続き、よろしくお願いいたします!
本日、VOYAGE GROUPは東証マザーズから
市場変更を行い、東証一部へ上場させて頂きました。

いつもご支援いただいている皆様、
改めてありがとうございます。




昨年、7月にマザーズに上場させて頂いてから
多くの方に聞かれたのが、
「上場して何が変わりましたか?」
という質問でした。

日々の経営の中では、大きく変わったこと、
メリットやデメリットもあまり実感することもないため
返答に困ることも多かったのですが、
一部上場の承認以来、改めて多くの方から
お祝いの言葉を頂き、なんとなく判ってきました。

上場とは、文字通りパブリックになることであり、
未上場の時よりも格段に多くの利害関係者の方との
接点が個人としても会社としても増えていきます。
こういった出会いが、私や、クルー、更には
企業そのものを成長させていく原動力に
なってきました。

より多くの方からご声援を糧にして、より多くの、
そしてより大きなチャレンジが出来ること。
これこそが上場したことで一番大きく変わったことだと
言えるのかもしれません。

今後は、この頂いたチャンスを結果に結びつけながら
引き続き、創業時の想いである「360°スゴイ」を胸に
失敗を恐れることなく挑戦し続け、
企業価値の向上に努めてまいりたいと思います。

より一層のご支援、ご協力をお願いいたします!



昨年の7/2にマザーズ上場して、今日で丸一年。

特に何かイベントを企画するわけでもなく、

今日も普段通りに業務が回っています。





上場して、いろんな人に会うたびに聞かれたのが

「上場して一番変わったことってなんですか?」

という質問なのですが、この質問への回答には

いまだに悩みます。





社内の雰囲気は上場前と比較して特に何も変わっていません。

実際、1周年に当たる今日でさえ、特に何か社内イベントが

あるわけでもなく、良くも悪くも淡々と過ぎようとしています(笑)。

採用においても、よく上場して採用がしやすく

なったという声も耳にしますが、当社の場合、

あまりその実感はありません。





敢えていうとより会社として信用が付いたことにより、

金融機関からの借り入れはしやすくなったというのは

あると思います。

実際、4月には各金融機関とコミットメントラインの設定や

当座貸越契約を締結することが出来ました。

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1229739

これは結果として、Kauliのグループ化に伴う資金需要にも

活用出来ました。





一方で変わったこと、というよりは、上場を機に

変えてきたことは大きく2つあります。

①取締役会の活性化

②PLベースの経営から、BSを活用する経営への意識改革





一つ目の取締役会の活性化についてですが、

上場前までは、PEファンドであるポラリスキャピタルが

大株主として存在していたこともあり、事前に根回しを

行ったうえで取締役会に臨むことが多く、取締役会では

しゅくしゅくと決議がされていくことが多かったのですが、

上場に伴い、取締役会自体をより活性化させていこうと、

社外取締役としてクリエイティブエージェンシーdofの斉藤さんに

入ってもらったり、根回しをゼロにして、取締役会で

決議事項に至る前に、喧々諤々の議論を行うように

してきました。

ここについてはまだまだ変革途中ではありますが、

手応えは感じつつあります。





そして、もうひとつ。

これは僕自身の意識の問題ではあるのですが、

今までどちらかというとPLをベースに経営を行い、

売上/利益をどう伸ばしていくのか、ということを

中心に事業成長を考えていたように思います。

それをB/Sベースでの経営、自社が持つ資産を

どう活用していくのか、またそこにどうやって

レバレッジをかけていくのか、といったように、

B/Sを活用した経営を意識するようにしてきました。

結果として、こういった意識の変革が

Kauliのグループ化であったり、

マーケティングアプリケーションズ社とRPAの統合や、

ログリー社やドゥハウス社への出資といった動きに

繋がっていきました。





今こうやって振り返ってみて改めて思うのは、

上場していることによる得られる具体的なメリットより

上場を機に、自分達自身が意志を持って変わっていく、

というきっかけになったことが

上場による一番のメリットなんじゃないかと思います。






来週からはKauliのクルー達も同じオフィスに合流し、

更に規模も大きくなり、やれる幅も広がってきました。

当社の経営理念でもある「360°スゴイ」のもと、

人を軸にした事業開発会社として、

引き続き様々なことに挑戦し続けていきたいと思います!